「ダーツにプロって存在するの?」「ダーツプロに興味があるけど、どうすればプロになれるのかわからない」
上記のような疑問をもっている方も多いのではないでしょうか。
結論からいうとダーツにもプロの世界は存在し、ダーツだけで生活している人がいるのも事実です。
この記事ではダーツプロ資格の取得方法や難易度などを解説しています。記事の最後にはダーツプロの年収や日本トップ選手のランキングもご紹介していますので、最後までご覧ください。
目次
ダーツプロは2種類
現在、日本にはソフトダーツのプロ団体が2つ存在しています。それが「JAPAN(ジャパン)」と「PERFECT(パーフェクト)」です。
以下ではそれぞれのプロ団体の特徴について紹介していきます。
JAPAN(ジャパン)プロ [ダーツプロ 1/2]
名称 | JAPAN(ジャパン) |
運営 | 一般社団法人J.D.U. |
URL | https://japanprodarts.jp/ |
選手名鑑登録人数 | 1566名(2022年1月時点) |
JAPANとは
近年、ソフトダーツの普及とダーツ人口の増加により、「プロ」と称されるプレイヤーも数多く輩出されています。
「プロ」たる者の、真の強さとは?
「プロ」たる者の、真の価値とは?
「プロ」たる者の、真のプライドとは?
本物―。
数多くいるプロの中の「真のプロ」を決定する大会として、「SOFT DARTS PROFESSIONAL TOUR JAPAN」は存在します。
本大会では、前回のSTAGEで好成績を収め、「真のプロ」として認定されたプロと、
今回のトーナメントで勝ち上がってきた先鋭が直接対決。
その勝者こそが「JAPAN16」「JAPAN LADIES8」となり、その実力に見合った報酬を手にすることができるのです。
まさに下克上とも言える入れ替え戦は、一戦一戦が魂を削る真剣勝負。
我々は、本大会を通じ、ソフトダーツ界全体のさらなる飛躍と、
「真のプロ」たる実力を持ったプレイヤーの発掘及び支援を目指して参ります。
大会概要|SOFT DARTS PROFESSIONAL TOUR JAPAN OFFICIAL WEBSITE
PERFECT(パーフェクト)プロ [ダーツプロ 2/2]
名称 | PERFECT(パーフェクト) |
運営 | 一般社団法人PERFECT |
URL | https://www.prodarts.jp/ |
選手名鑑登録人数 | 849名(2022年1月時点) |
PERFECTとは
ソフトダーツの社会的認知の獲得と、スポーツとしての地位向上を目的として設立された、プロソフトダーツ団体です。
日本初のソフトダーツプロトーナメントとして2007年に設立し、今シーズンで16年目を迎えます。ツアーに参戦するプロダーツプレーヤーは約2,000名を擁し、日本最大規模を誇ります。
PERFECTについて|PERFECT ソフトダーツプロトーナメント
ダーツプロ団体 ジャパンとパーフェクトの違い
「ダーツプロの団体は2つあるということはわかったけど、それぞれ何が違うのかわからない…」
そんな方のために、ジャパンとパーフェクトの違いを3つの項目に絞ってご紹介していきます。
試合で使われるダーツマシンが違う [ジャパンとパーフェクトの違い 1/3]
JAPAN(ジャパン) | ダーツライブ |
PERFECT(パーフェクト) | フェニックスダーツ |
JAPANプロツアーでは「ダーツライブ」というソフトダーツマシンが使われています。ダーツライブの特徴は何といっても盤面(ダーツボード)が光ることでしょう。
一方で、PERFECTプロツアーの方で使われているダーツマシンは「フェニックスダーツ」と呼ばれるもので、こちらは盤面が光らないという特徴があります。
どちらもボードのサイズは同じですし、どちらが良い悪いというのはないのですが、盤面が光るダーツライブでよく練習する人にとっては、フェニックスダーツの的は少し小さく見えてしまうようで、狙いづらくなるといった声もよく聞きます。
試合のゲームルールが違う [ジャパンとパーフェクトの違い 2/3]
JAPANプロツアーとPERFECTプロツアーとでは試合のゲームルールが異なります。
ざっくりと一言で言うと、JAPANはファットブル/マスターアウト、パーフェクトはセパレートブル/ダブルアウトといった感じです。
そのため、ゲーム難易度でいうとパーフェクトの方が難しいという声もよく聞きます。
JAPANのゲームルール
JAPAN(男女共通)の場合
【01ゲーム】 |
---|
奇数STAGE(STAGE1,3,5…17)ではファットブルとし、Open In/Master Outとします。 |
偶数STAGE(STAGE2,4,6…18)ではセパレートブルとし、Open In/Master Outとします。 |
ラウンドリミットはいずれも15ラウンドとします。 |
両プレイヤーがフィニッシュできなかった場合は両者のスコアに関わらず、コーク勝負を行い、センタービットにより近いプレイヤーの勝利となります。 |
【STANDARD CRICKET】 |
---|
ラウンドリミットは20ラウンドとします。 |
両プレイヤーがフィニッシュできなかった場合は、獲得した点数の多いプレイヤーの勝利となります。獲得した点数が同じ場合はコーク勝負を行い、センタービットにより近いプレイヤーの勝利となります。 |
JAPAN LADIESの場合
【01ゲーム】 |
---|
01ゲームは、Open In/Master Outとします。 |
ラウンドリミットは15ラウンドとします。 |
01ゲームは、Open In/Master Outとします。 ラウンドリミットは15ラウンドとします。 両プレイヤーがフィニッシュできなかった場合は両者のスコアに関わらず、コーク勝負を行い、センタービットにより近いプレイヤーの勝利となります。 |
【STANDARD CRICKET】 |
---|
ラウンドリミットは15ラウンドとします。 |
両プレイヤーがフィニッシュできなかった場合は、獲得した点数の多いプレイヤーの勝利となります。獲得した点数が同じ場合はコーク勝負を行い、センタービットにより近いプレイヤーの勝利となります。 |
参考:大会概要|SOFT DARTS PROFESSIONAL TOUR JAPAN
PERFECTのゲームルール
PERFECT 男子の場合
【01ゲーム】 |
---|
オープンイン、ダブルアウト、ブルセパレート(25/50)、ノーリミット |
【STANDARD CRICKET】 |
---|
15ラウンドリミット |
PERFECT 女子の場合
【01ゲーム】 |
---|
オープンイン、マスターアウト、ノーリミット |
【STANDARD CRICKET】 |
---|
15ラウンドリミット |
参考:PERFECTについて|PERFECT ソフトダーツプロトーナメント
大会賞金が違う [ジャパンとパーフェクトの違い 3/3]
ジャパンとパーフェクトとでは大会賞金が異なります。優勝賞金のMAX額はパーフェクトの方が高い金額となりますが、5位以下の順位に関してはジャパン大会の方が高く設定されていることがわかります。
ツアーの開催数に関しては年度ごとに異なりますが、基本的にはジャパンよりもパーフェクトのトーナメント数の方が多いため、賞金獲得チャンスはパーフェクトに分があるといえるでしょう。
JAPANのトーナメント賞金額
JAPANトーナメント
JAPAN | 順位 | JAPAN LADIES |
---|---|---|
120万円 | 優勝 | 50万円 |
60万円 | 準優勝 | 20万円 |
30万円 | 3位タイ | 8万円 |
15万円 | 5位タイ | 3万円 |
10万円 | 9位タイ | -(※) |
-(※) | 17位タイ | – |
※JAPAN17位タイ、JAPAN LADIES9位タイの選手は、次回STAGEのリザーブ順位を決定するため、SHOOT OUTを行います。このSHOOT OUTを行った場合、「次回STAGE出場時の施設使用料分担金免除」となります。
SHOOT OUTを行わず放棄した場合は、施設使用料分担金の免除、ポイントが無効となります。
PERFECTのトーナメント賞金額
パーフェクトの場合、大会グレード(PT300/PT200/PT100)毎に獲得賞金額が異なります。
大会グレードPT300
男子 | 順位 | 女子 |
---|---|---|
150万円 | 優勝 | 70万円 |
70万円 | 準優勝 | 30万円 |
30万円 | 3位タイ | 12万円 |
12万円 | 5位タイ | 6万円 |
5万円 | 9位タイ | 3万円 |
2万円 | 17位タイ | – |
1万円 | 33位タイ | – |
大会グレードPT200
男子 | 順位 | 女子 |
---|---|---|
100万円 | 優勝 | 50万円 |
40万円 | 準優勝 | 20万円 |
16万円 | 3位タイ | 8万円 |
7万円 | 5位タイ | 3万5000円 |
3万円 | 9位タイ | 1万5000円 |
1万5000円 | 17位タイ | – |
1万円 | 33位タイ | – |
大会グレードPT100
男子 | 順位 | 女子 |
---|---|---|
50万円 | 優勝 | 30万円 |
20万円 | 準優勝 | 15万円 |
10万円 | 3位タイ | 7万円 |
5万円 | 5位タイ | 3万円 |
2万円 | 9位タイ | 1万5000円 |
1万円 | 17位タイ | – |
– | 33位タイ | – |
ダーツプロになるには【ライセンス(資格)の取得方法】
ダーツプロの資格を取得するためには具体的にどうすればよいのでしょうか。
ここでは「ジャパンプロの資格取得方法」と「パーフェクトプロの資格取得方法」の2つにわけて解説していきます。
JAPAN(ジャパン)プロのライセンス取得方法
ジャパンプロライセンスを取得するにあたっては以下の手順を踏む必要があります。
- JAPANプロライセンス取得までの4ステップ
- JAPANプロライセンス登録申込書をダウンロードし、必要事項を記入
- 本人確認書類の準備
- 試験開催店舗に受験予約を行い、受験する。
- 試験合格後、事務局にFAX
準備すること [JAPAN(ジャパン)プロ]
まずはコチラからジャパンプロライセンス登録申込書をダウンロードし、印刷しましょう。
申込書の2枚目に本人確認書類を貼り付ける箇所がありますので、住民票写し、または運転免許証・パスポートのコピー(※)をのりで貼り付けます。
※20歳未満の方については学生証でも可(高校生不可)
準備は以上で終了です。あとは、この後に紹介する実技試験と筆記試験をクリアし、必要事項を記入して事務局にFAXで送付することで、晴れてジャパンプロライセンスを取得することができます。
FAX送信先
一般社団法人 J.D.U. / 03-6701-7451
実技試験 [JAPAN(ジャパン)プロ]
実技試験の内容は「JAPAN(男性・女性エントリー可)」と「JAPAN LADIES(女性のみエントリー可)」とで試験内容が変わってきます。
プロテストの開催スケジュールは以下をご確認ください。(2022/2/2更新)
JAPAN(男性・女性エントリー可)の実技試験
- SHOOT OUT 5500点以上を1回
- 701 (セパレートブル・Open In/Master Out) 7ラウンド以内フィニッシュを2回
- CRICKET COUNT UP スタッツ5.1以上を2回
の計5回のゲームをクリアする必要があります。
JAPAN LADIES(女性のみエントリー可)の実技試験
- SHOOT OUT 4500点以上を1回
- 501 (Open In/Master Out) 6ラウンド以内フィニッシュを2回
- CRICKET COUNT UP スタッツ3.5以上を2回
の計5回のゲームをクリアする必要があります。
試験の回数制限はないため、1日に何度挑戦してもOKですし、試験期間開催中であれば日をまたいでも大丈夫です。
また、1日のうちにすべてをクリアしなくても大丈夫なので、SHOOT OUTをクリアしたら、残りは別日にクリアすればOKです。
※701(JAPAN LADIESの場合は501)とCRICKET COUNT UPはどちらからでも受験可能です。
筆記試験 [JAPAN(ジャパン)プロ]
ジャパンプロの筆記試験はJAPAN規定の中から出題されます。全21ページもあるので覚えるのはやや大変ですが、これを乗り越えればジャパンプロのライセンスを取得できます。
ちなみに、通常の筆記試験は試験開催店舗もしくは各STAGE前日に会場で受験する流れとなっているのですが、現在はweb試験にて受験することも可能となっています。
以下のボタンから受験可能となっていますので、興味のある方は是非のぞいてみてはいかがでしょうか。
ライセンス取得にかかる費用 [JAPAN(ジャパン)プロ]
ジャパンプロのライセンス取得にかかる費用は以下の通りです。
- 登録費/選手会費/送料
- 実技試験のゲーム代/筆記試験の会場代
詳しくは以下で解説をします。
▼登録費/選手会費/送料について
登録費/選手会費/送料とは一言で言い現わすと、ライセンス発行にかかる費用です。
実技試験・筆記試験クリア後に事務局に「JAPANプロライセンス登録申込書」をFAX送信すると、JAPAN事務局よりオフィシャルワッペン2種、プロライセンスカード(DARTSLIVE CARD)が発送されます。これらの受け取り時にかかる費用が登録費/選手会費/送料です。
登録費 | 3万円(税込み) |
選手会費 | 700円 |
送料 | 運送会社規定に則る |
<20歳未満の場合>
登録費3万円は無料になり、その代わりにライセンスカード・ワッペン代として4000円の費用がかかります。選手会費700円と送料は通常通りかかります。
▼実技試験のゲーム代・筆記試験の会場代
- 実技試験のゲーム代
- 前述の通り、JAPANプロの実技試験は何度でも受験することが可能です。しかし、受験するごとに、SHOOT OUTとCRICKET COUNT UPは1回100円、701(JAPAN LADIESは501)は1回200円の費用が掛かるため、合格できなければ無限にお金がかかることになります。
各ゲームをすべて1発で合格した場合は700円ですが、1万円くらいは持っていくことをおすすめします。
- 筆記試験の会場代
- 通常の筆記試験は“試験開催店舗もしくは各STAGE前日に会場で受験する”とお伝えしましたが、筆記試験を受験するにあたっての費用として、これらの会場使用料3000円が必要になります。
しかし、現在ではweb筆記試験も実施しているので、これを利用すれば筆記試験の費用は0円に抑えることも可能です。
PERFECT(パーフェクト)プロのライセンス取得方法
パーフェクトプロライセンスを取得するにあたっては以下の手順を踏む必要があります。
- PERFECTプロライセンス取得までの5ステップ
- 書類審査【必要書類をPERFECT宛へ送付】
- 受験料の振込み
- 筆記試験 & 実技試験【合否通知を後日郵送】
- プロ会員認定手続き
- 大会エントリー可能
準備すること [PERFECT(パーフェクト)プロ]
まずは以下からパーフェクトプロテストの開催スケジュールを確認しましょう。
参加したい日程が決まったら、各日程の右横に表示されている「詳細情報」に入り、ページ中ほどにある『「書類審査申請書」ダウンロード(PDF)』から申込書類をダウンロードします。
提出する書類は上記の申請書以外にも、以下も同封する必要があります。
- 「推薦状(他薦の場合)/自己推薦状(自薦の場合)」のどちらか一方
- ゲームレコードレシート(※1)
- 住民票の写し(※2)
※1. 申請書提出日前1か月以内のゲームを記録してください。ゲームレコードシートのダウンロードはコチラから。
※2. プロテスト合格後の提出でも大丈夫ですが、その場合はプロ会員登録の手続きが遅れる可能性があります。
申請書郵送先
一般社団法人PERFECT
〒101-0032
東京都千代田区岩本町2-5-12 岩本町ツインビル4F
フェニックスダーツジャパン株式会社内 PERFECTプロテスト管理係宛
書類審査の合格者のみ、実技・筆記試験を受験することができます。
実技試験 [PERFECT(パーフェクト)プロ]
PERFECTプロ 男子 の実技試験
501(8スロー 24ダーツ以内・ダブルアウト)
- 5レグ中、1レグクリアで合格
- ブルセパレート(アウターブル25点・インナーブル50点)
PERFECTプロ 女子 の実技試験
701(10スロー 30ダーツ以内・マスターアウト)
- 5レグ中、1レグクリアで合格
- 女子はブルセパレートではありません。
参考:プロテスト|PERFECT ソフトダーツプロトーナメント
筆記試験 [PERFECT(パーフェクト)プロ]
パーフェクトプロの書類審査が通過すると、事務局から「プロ試験用競技規定テキスト」が送付されます。
筆記試験の内容はこのテキスト(全15ページほど)の中から出題され、100点満点中、70点以上で合格となります。
実技試験は難なく通過したのに筆記試験で不合格になる方もよく聞きますので、しっかりと対策をしたうえで臨むようにしましょう。
次回プロテスト受験時には、すでに合格している試験に関しては免除になります。免除を受けるには、すでに合格済みである試験を証明する必要があるため、こちらを確認しながら必要書類を揃えましょう。
ライセンス取得にかかる費用 [PERFECT(パーフェクト)プロ]
パーフェクトプロのライセンス取得にかかる費用は以下の通りです。
- 証明写真代
- ゲーム代(ゲームレコード記録用)
- 書類送付の封筒・切手代
- 受験料
- プロ登録費
詳しくは以下で解説をします。
▼証明写真代 / ゲーム代 / 書類送付の封筒・切手代
細々とした金額ですが、パーフェクトプロのライセンスを取得しようと思ったら必ず必要になってくる費用になりますので、念のため確認をしておきましょう。
証明写真代 | 800円 |
ゲーム代(10ゲーム記録) | 1000円(100円/1ゲームの場合) |
書類送付の封筒 | 110円(すでに持っている場合は無料) |
切手代 | 84円 |
合計 | 約2000円 |
▼受験料
パーフェクトプロ試験の受験料は10000円です。内訳としては、実技試験5000円、筆記試験5000円の計10000円となっているため、仮に再受験でどちらかが免除になっている場合には、受験料は5000円ということになります。
書類審査を通過すると受験料支払いの案内が届きますので、書類審査合格通知書に記載されている期日までに指定の口座へ振り込むようにしましょう。
受験料振込先
三菱UFJ銀行
五香(ゴコウ)支店
普通 0189292
一般社団法人PERFECT
(イッパンシャダンホウジン パーフェクト)
▼プロ登録費(年会費)
プロ登録費用には「登録費」と「年会費」の2種類あり、どれを選択するかによって必要な費用は異なります。
登録費 パーフェクトの試合を年間4試合まで参加できる | 10000円 |
年会費 年間を通してパーフェクトの全試合に参加することができる | 30000円 |
とりあえずパーフェクトプロのライセンスが欲しいという方は「登録費」にすることで費用を安く抑えることができます。
ここまでのパーフェクトプロのライセンス取得費用を合計すると、一番安くて2万2000円でプロのライセンスを取得できるということになり、ジャパンのプロライセンスを取得するよりも安いことがわかります。
ダーツプロになるための難易度/必要レーティング
ダーツのプロ資格を取得するのはどれほど難易度が高いのか、どれくらいのレーティングが必要なのかを目安に解説していきます。
JAPANプロの難易度/必要レーティング
ジャパンプロのライセンス取得はパーフェクトプロに比べると難しいとされており、合格水準のレーティングは最低でもダーツライブで13(AAフライト)と言われることが多いです。
これはフェニックスのレーティングに換算すると、おおよそ18~19(安定してAAフライトが出るレベル)となるためかなりハイレベルな技術が要求されることがわかります。
とはいえ、ジャパンプロの実技試験には回数制限がないため、数打てば当たる先方で、前述したレベルに到達していなくても合格できる可能性は十分にあります。
PERFECTプロの難易度/必要レーティング
パーフェクトプロのライセンス取得はジャパンプロのそれと比べると比較的に取得しやすく、その難易度はレーティングに換算して、ダーツライブで10(Aフライト)、フェニックスで14~15(Aフライト)くらいあれば合格できる水準だと言われています。
人によってはBBフライトでも合格できるという人もいるくらいなので、ダーツを始めたての初心者でとりあえずプロ資格を取得したいという方は、パーフェクトプロを目指してみるのがよいでしょう。
ダーツプロの年収/大会賞金額
ダーツプロとして活躍しているプレイヤーの年収はとても気になりますよね。まず大前提としていえるのは、ダーツだけで生活できるレベルのプレイヤーはほんの一握りであるということです。
ではその一握りのトッププロと呼ばれる方たちはどれくらい稼いでいるのでしょうか。
ダーツトッププロの年収は2000万円オーバー!?
本記事で紹介した優勝時の大会賞金やスポンサー料、物販(プレイヤーモデルのバレルなど)の利益などをざっくり計算すると、年収2000万円以上のプレイヤーも存在するはずです。
ここまで稼げているダーツプロは片手に収まるほどだとは思いますが、いわゆるトッププロ層の平均は数百万円といったところでしょう。
ダーツプロの仕事内容
ダーツプロの収入源として考えられるのは以下の通りです。
- 大会賞金
- スポンサー料
- 物販利益
- イベントゲスト
- ダーツ指導のレッスン料
- ダーツバーの経営
- その他広告料(YouTubeなど)
近年はダーツ系ユーチューバーと呼ばれるような、いわゆるダーツ業界のインフルエンサー的存在も台頭してきているので、ダーツのトッププロとして大成しなくても、生活していけるだけの収入源は得やすくなっているといえるかもしれません。
ダーツプロとして生活していくのは難しい
トッププロとして活躍するためには、男子であればSAフライト(ダーツライブRT16~18)、女子であればAAフライト(ダーツライブRT13~)以上は必須であるといっても過言ではありません。
特にえSAフライトに関してはダーツ人口の1%未満(約0.7%)しかいないにもかかわらず、トッププロとして活躍できているのはSAフライトの中でもダーツライブRTで17以上は安定して出しているようなSAフライト上位層というのが現実です。
日本ダーツプロ選手のランキング【男女別】
最後に、日本ダーツプロ選手(≒トッププロ選手)のランキングを見ていきましょう。ジャパンプロとパーフェクトプロとでそれぞれランキングが出ていますので、男女別でご紹介していきます。
男子プロダーツプレイヤーのランキング
PERFECT大会が2年連続中止の影響で、PERFECTのランキングは最新データが2019年となっています。
一方で、こうしたPERFECT大会中止の動きを受けて、2021年のJAPAN大会にはPERFECT在籍プロの多数参加(PERFECT→JAPANへの移籍)が見られ、かなりの盛り上がりがありました。
JAPANのダーツプロ選手ランキング [2021年年間ランキング]
1位 | 粕谷 晋 |
2位 | 浅田 斉吾 |
3位 | 有原 竜太 |
PERFECT 男子のダーツプロ選手ランキング [2019年年間ランキング]
1位 | 浅田 斉吾 |
2位 | 大石 藍貴 |
3位 | 山田 勇樹 |
※PERFECT大会は2020年、2021年が中止になったため、最新データが2019年となっています。
女子プロダーツプレイヤーのランキング
女子ランキングに関しても男子同様にPERFECT大会は2019年が最新となっており、2021年大会からPERFECT→JAPANへの移籍が見られています。
JAPAN LADIESのダーツプロ選手ランキング [2021年年間ランキング]
1位 | 鈴木 未来 |
2位 | 岩田 夏海 |
3位 | 佐藤 かす美 |
PERFECT 女子のダーツプロ選手ランキング [2019年年間ランキング]
1位 | 佐藤 かす美 |
2位 | 大城 明香利 |
3位 | 周 莫默 |
※PERFECT大会は2020年、2021年が中止になったため、最新データが2019年となっています。
まとめ
- ダーツプロの団体には「JAPAN(ジャパン)」と「PERFECT(パーフェクト)」の2種類存在する
- プロ資格の取得難易度はJAPAN(ジャパン)の方が高い
- ほとんどのダーツプロがダーツだけでは生活できない一方で、一部プレイヤーは年収2000万円越え
いかがでしたでしょうか。
ダーツは生涯を通して遊ぶことのできるスポーツです。この記事を読んでダーツへの興味をより深めていただける方が一人でも多くいてくれると嬉しいです。